Wine List 【 Ar-4010 】
この強烈なワインを造る「グリーノック・クリーク」について また南オーストラリアのワインを中心に活躍するワイン・ライター "フィリップ・ホワイト"は
『[Juggernaut=強力で巨大な]という言葉はサンスクリット語の[Jagganatha=世界の主]が由来らしいが、ここのワインは恐らく世界の主に対してすら強すぎるかもしれない。
ロバート・パーカーから過去にワイン・アドヴォケートで100点を獲得したオージー・ワインは16本ありますがその内の4本はマイケル・ウオーが醸造のアドバイスを受けたクリス・リングランド自身の経営するワイナリーから。 そして最多の6本がグリーノック・クリークからとなります。
[ロバート・パーカーのコメント一部抜粋] 『収量の低いバロッサ地方の畑から酸のバランスが良くおびただしいエージング・ポテンシャルを秘めたスケールの大きなワインを造る生産者。 ワフ夫婦はよそから葡萄の購入を行わない為、造れる量は自然の恵み次第。歴史の浅い造り手としてはワインに特別な一貫性がある。バロッサの偉大な年だけではなく困難な年にも出来の良いワインを産み出している。私は常にここのワインの品質に震撼させられる。』
[ワインライター フィリップ・ホワイトのコメント] コーヒー・リキュールやカンゾウ、プラム・リキュールーチェリーヒーリング、クランベリーとカシス、プラム・リキュールのアロマが素晴らしく、ブーケの中をゆっくりと泳いでいるかのような感覚。 素晴らしいテンプラニーリョの様にフレッシュな革の香りも感じられる。これから出来る新しい宗教が使いそうなオイルの様に濃さと粘性がありシルキーで飲み込んだ後にビターチョコやサクランボのデザートの様なアロマが口の中をコーティングする。 こんなワインと出会ったのは初めてだ。コーヒー、チョコレートとオレンジリュキュールが魔法に掛けたような飲み物。コルクを抜く時は近くに医者がいた方がいいだろう。カクテルの常識を打ち破る新しい味を作りたくなったらこのワインを使ったカクテルを造ろうと思う(笑)。 [94pt-Philip White]
かつて石造り職人で生計をたてていたマイケルとアナベル・ウオー夫婦がバロッサのシラーズのパイオニアと呼ばれるロックフォードやヘンチキなどでワイン造りを学び、1976年に畑を購入、1984年に初ヴィンテージをリリースしたワイナリーです。
ロバート・パーカーから『オーストラリアの天才ワインメーカー』と呼ばれるクリス・リングランドより醸造のアドバイスを受け相当な年数熟成が可能でありながらも、酸とアルコール度数、果実味のバランスがよく柔らかいワインを産み出しております。
[醸造設備に対するこだわり] オーナーのマイケル・ウォーのこだわりは醸造設備にあります。コンクリートの開放醗酵糟はほとんど自分で作ったといいます。
更に樽へのこだわりも相当なものでグランジを造るペンフォールズの親会社から4〜5年使った樽を買い、分解し、鉋をかけ直し自分で再び組み上げます。こうすればアメリカン・オークのアクや焦げ風味が抜けニュートラルな性格の上質な樽となるとの事です。
[畑の情報] 土壌は多岐に富んでおり、レッドローム、ルビオローム石灰岩、泥などにクオーツ・ロック(Quartz Rock)が含まれています。クオーツ・ロックは土壌に素晴らしいミネラルを与える成分を含み葡萄栽培に適切です